FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告--/--/--(--)--:--

サンライズスイーツ ホテル 備忘録6

油屋と擬洋風とクラシックホテル 1

スタジオジブリ「千と千尋の神隠し」の湯婆婆の油屋
実はホテルの設計中は,絶対見ないと決めていました。
勿論、映画もビデオも子供たちと何回も見ていますが、
伝統的な色々な要素を(民族的、宗教的)を取り入れた
建築をデザインしようとすると似てくるのではと思い
見返すのをやめていました。

油屋もサンライズスイーツも建築的な分類としては、
「擬洋風」になります。
明治時代に日本の大工が作った洋風建築です。
外国人居留地をみて勝手に日本の伝統建築と組み合わせて
作り出した様式です。
クラシックホテルの富士屋ホテルや奈良ホテルも同じ様式です。
上記のホテルは、もっと意識的にこの様式を国策ホテルとして
採用しています。

日本という物語(?)も含めて建築的に表現するとこれも
一つの解だと思うのですが........。


ジブリの立体建造物展から
宮崎駿氏
『日本の伝統的意匠が多様なイメージ宝庫だからでもある。
民族的空間ー物語、伝承、行事、意匠、神ごとから呪術にいたるまで
ーがどれほど豊でユニークであるかは、ただ知られていないだけである』
油屋

スポンサーサイト

テーマ:デザイン│ジャンル:学問・文化・芸術
デザイン インテリア 建築 | コメント(0) | トラックバック(0)2018/09/11(火)13:29

サンライズスイーツ ホテル 備忘録5

庭について

このホテルは、かなりユーニークな造りをしていて
庭が大きな魅力になっています。
客室 ロビー以外は全て外に解放されている庭になります。
少しだけわかり易く言うとコテージを多層階にしたような建築です。

庭に関しては、門外観のこともあり企画にはタッチせず、 
庭を担当した四季の企画社様にいくつかのお願いをしました。
東寺の創建当時の庭
茶室は連想させない(時代が新しいので)
日本的に作るかアジア的に作るかはっきりして下さい
以上の3点です。

東寺の創建当時がデザインコンセプトなので、現在私たちがイメージする
大きな石組みや枯山水の庭は平安時代初期存在していませんでした。
平安時代の初期の庭は、飛鳥京跡苑池遺構から推察される州浜
(丸石を浜のように敷き詰める)
の池泉庭園で曲線的な造型が主体で石組みも小さなものか、時代的には,
少し新しいのですが京都と奈良の狭間にある浄瑠璃寺(1047年)が参考
になると考えました。

結果的には、枯山水の庭や小さな瀧がある庭など現代的な庭が出来ましたが
各階から屋上に至るまで本格的で非常に質の高い庭になりました。
特にロビーの枯山水の庭と折り上げ天井と鎖樋はこのホテルの一番の
見せ場になります。

一口メモ
京都観光の大きな魅力の庭ですが、寺の創建時と作庭時期がずれている事があります。
例えば、東福寺/方丈庭 寺創建は鎌倉(1236年)庭は昭和に作庭されてます。
結構勘違いされてる方も多いので念のため。

(東福寺八相の庭 重森三玲 作)
8



デザイン インテリア 建築 | コメント(0) | トラックバック(0)2018/07/07(土)18:57

サンライズスイーツ ホテル 備忘録4

和の発見(吊灯籠)

宗教問題1
東寺のイメージを基本にデザインを進めて行くとどうしてもホテルとしての華やかさに
欠けるため軒先に120を超える吊灯籠を吊るす事にしました。
提灯が旅館や料亭の軒にずらっと並ぶ事は良く見かけますが、これほどの数の吊灯籠は
珍しいと思います。
吊灯籠は佛教か神道か?
スタッフから寺イメージでの仕様に違和感を訴えられる。確かに関西では、春日大社の
吊灯籠が有名なので神社のイメージが強いのですが、元々 灯明は闇(無明)を照らす
智慧の光といわれており、来歴は佛教からではないかと思えますが....。


一口メモ
吊灯籠も出来れば本物を使いたいと思い 富山の太陽スポーツ上田社長から高岡銅器で有名な竹中銅器さんを紹介していただきました。(感謝)
吊灯籠の図案は、五重塔が入っています。


サンライズスイーツ 吊灯籠

デザインバックス


デザイン インテリア 建築 | コメント(0) | トラックバック(0)2018/04/29(日)19:46

サンライズスイーツ ホテル 備忘録3

和の発見(升組)

時代問題2(総檜作り 枡組)
予算は考えなくて良いとスタートしたので、当然外部の造作は総ヒノキと決め
業者を捜したのですが,物量と納期を考えると簡単に見つかるはずも無く
当初話を進めていた業者は,早々に断念し結局元請けの建設業者が宮大工を見つけて
なんとか前に進むことができました。
宮大工集団の平村建設さん この後何度も助けられることになり,このプロジェクトは
平村建設無しには完遂していないと思います。

伝統建築については,知識が乏しい為毎日東寺に通い詰め、事務所の壁中東寺の写真を貼付け
色々な資料をあたりながら手探りで進めました。
入口の虹梁については、東寺の南門のデザインを参考したのですが、平村棟梁から
「様式的には大仏様になるので大丈夫ですか。」
と問い合わせがありましたが,当初全く質問の意味が理解出来ず、確認すると南門の様式が
鎌倉時代以降になるとわかり
時代とともに建築も変化している事に改めて気づきました。


一口メモ
エレベーターホールに使われているナグリし上げ木壁,今でも釿(ちょうな)で
仕上げるのですか質問したところまさかと軽く笑われ、機械でしかもドイツの歯
が良いと教えられる。(宮大工さんも近代化されてるようです)

*手斧(ておの)一種
サンライズスイーツ 宮大工


未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)2018/04/28(土)19:40

サンライズスイーツ ホテル 備忘録2

和の発見(瓦について)

時代問題1
ホテルサイドの五重塔をモデルにデザインして欲しいと要望を受け
創建当時 (800年前後)に時代設定をして基本プランを進める事にしました。
すぐに問題になるのは色の問題です。見た目の印象を大きく作用する要因ですが
創建時の五重塔が赤である事は、色々な復元図で目にして知っていましたが、
(初層の御開帳のおりに私自身確認) 
景観条例も有り早くも挫折。
また、ホテルサイドの要望も有り現状東寺に合わせ古色仕上げに落ち着きました。
実は、この後何度も何度もこの問題に行きあたります。

まず瓦について
奈良時代の瓦の研究を調べると軒瓦(軒の丸の文様)は、単弁もしくは復弁蓮花紋
である事は、間違いないのですが、現状の東寺は三つ巴の紋が葺かれています。
五重塔は何回も火災に見舞われ現在の五重塔は、寛永21年(1644年)に再建されています。
どこかの時代で瓦の紋が変わったのでしょう。


一口メモ
平安神宮(京都、岡崎)の瓦が緑色だと知っていますか?
平安神宮は平安時代の大極殿をイメージして作られましたが
建設当時は緑瓦の出土により、緑色の瓦で葺かれることになったのですが、
近年の研究では軒先と棟瓦のみ緑色ではないかと言われています。


現状の軒瓦 「三つ巴」東寺にて撮影


サンライズスイーツ 瓦1

浄瑠璃寺 「蓮花紋」
サンライズスイーツ 瓦1

デザインバックス


未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)2018/04/27(金)19:29

«  | HOME |  »


プロフィール

designbacks

Author:designbacks
京都にて
design office を主催する
デザイナー 

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード


にほんブログ村 デザインブログへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。